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Vol.2 “許可”を求める子供たち

≪2024.06.12≫
先日、知人宅のダイニングテーブルにて

「”許可”を求める子供たち」

こんな文字が目に入ってきた。
コレ読んでもいい?とお願いして手に取る。
【◯◯通信 3月号】
子供が通っている塾のマンスリーレターらしい。


「最近の子どもたち、特に男の子が、やたらと許可を求めます。

“お茶飲んでもいいですか”
“これ読んでもいいですか”
“終わったらこれやっててもいいですか”

とにかく何でもかんでもひっきりなしに聞いてくるので、
うるさくてかないません。」




「うるさくてかないません。」って
塾のお便りで書いちゃうこのお方、個人的に好きだなぁ。
っと私の好みはさておき。
さらに続く。

「このようにやたらと許可を求めたがるのは、
先回りして禁止をされているからではないかと思います。
子どもたちに日常的に禁止を出すのは、親・保護者です。」

(うろ覚えながら、おおよそこのような内容)

あーーー…これ、確かに幼いころ長男が特に
「ママー!これしていいー!?」といちいち聞いてくる傾向があった。

一人目の子は当然初めての育児で、
とにかく心配したり、不安になったり、一喜一憂。
しかも、以前の私は、なぜかよく分からないが、
「正しく育てねばならない」みたいな観念にとらわれていて。

「それしちゃダメ!!」という禁止をたくさん出していたと思う。
そんなに大したことでもないのに、だ。

一方、長男に比して、次男はそれほどではなかったように思う。
好き勝手やって、事後報告で怒られるパターンが多かった気がする。
二人目ともなれば、私自身が少しずつ手抜きを覚えた部分もあり。
とにかく毎日が大変過ぎて、「先回りの禁止」をする余裕なんてなかったというのもあり。

許可を求める。
責任者の判断を仰ぐことで、間違いや無駄を避けるというのは、オトナになればとても大切なこと。

でも、子どもならではの自発性や独創性の発達を妨げるほどに「先回りの禁止」を出すのは良いこととは言えないよね。

今や
「自分で決めたらいいよ。自分で考えて、自分で選択すれば、その選択に責任持てるじゃない。どんな小っちゃなことでも。」
なんて言っている私が自分で決める機会を奪うようなことをやっていたのかもしれない、と省みた次第。


わが子の命を守る。これは至上命題。
その上で、先回りの「ダメ!」をこらえて見守る子育てを、もう一度考えてみたいところ。

子育てほど、何かを〝しない勇気”というものが求められるものはないのかもしれない。

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